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その頃は「テイスト」や「スタイル」といった言い方ではなく、
「インテリアイメージ」と呼ばれていました。「ゴージャス」や「ダンディ」というような名称や、
漢字一文字(「楽」とか「隠」など)を当てたりして、
デザイン的な特徴よりは、暮らし方イメージで区別することもあったようです。
そして時はバブル、建築や店舗デザインは「ポストモダン」の大波に呑み込まれました。
合理性や機能性を重視した「モダンデザイン」がちょっと窮屈に感じられ、
より人間的な楽しさや個性を率直に表現したい、という気分が人々の間に勢いよく広がって行きました。
たとえば大手ビール会社の本社ビル、特徴のあるデザインはその時代の気分をよくあらわしています。
ポストモダンのデザインはあまり住宅向きではなかったので、
直接取り入れられることは少なかったものの、展示場でも色使いが積極的になったり、
やや派手目のコーディネートが見られました。
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アサヒビール株式会社 吾妻橋本部ビル
スーパードライホール屋上
「炎のオブジェ」 |
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