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住まいは疲れて帰ってくる家族のための回復とエネルギー再生の場、
インテリアに楽しみや変化もアクセントとして必要ですが、やはり安らぐことに重点があります。
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それに対してお店のデザインは、
いかにたくさんのお客様に入店してもらえるか、
いかに商品の価値をアピールするか、
業種や顧客層に応じて時には刺激、時には癒し、
時には顧客のプライドをくすぐり、時には親しみを感じさせ、
より多くの売り上げをあげていくための誘惑装置です。
お店を利用する私達も、ひと時夢の装置を楽しんだ後は、
お代金を支払ってまた現実の世界に帰っていくのです。
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このようにデザインの目的が違うので、魅力的なお店のデザインも、住まいに生かすにはそのままではちょっと迫力がありすぎです。
住まいにふさわしくマイルドにアレンジした例を、モデルホームで見てみることにしましょう。
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前頁の「隠すデザイン」を住まいに応用すると…
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可動式や手軽な材質ではなくしっかりと壁にすることによって、区切られたスペースも向こう側もともに充実度が高まる、そんな例です。
ポイントはぐるっと囲んで部屋にしてしまうのではなく、一部を隠して一部向こう側を見せるところです。 |
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お店の「照明」を住まいに応用すると…
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照明は、店舗デザインにとってなくなてならない重要な演出手段です。
間接照明は使われてないお店はないくらい多用されていますが、
写真はその中でもとても美しい例。
住まいにもずいぶん取り入れられるようになりました。
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お店の「ディスプレイ棚」を住まいに応用すると…
手にとって見る位置でなく壁全体に配置したディスプレイは、
商品の価値をアピールするとともに壁面装飾として店の雰囲気を盛り上げます。
住まいでもメインの壁面に棚を設置して、フォーカルポイント(視線を引き付けるところ)にします。
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今回は趣向を変えて、お店のインテリアを覗いてみましたがいかがでしたか。
本当にたくさんのお店がある中のほんのちょっぴりでしたが、あらためて見てみると、
おしゃれな、大胆な、あるいは刺激的な・・・等々、住まいと比べてデザインの幅が広いですね。
お店はひとつひとつがプロのデザイナーによるオリジナルスタイルです。
もし取り入れたいところが見つかったら、その部分についてはデザイン傾向を見分けて、
我が家のスタイルに合うかどうかチェックしましょう。
それでは次回は住まいの外観とインテリア、合わせるべきか別々でよいか・・・などなどご一緒に考えていきましょう。
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