街路樹のイルミネーションや名所のライトアップ、店舗のデザインなどで照明を演出的に使うことが最近はずいぶん身近になってきましたが、住まいの方ではいかがでしょうか。
これまでもスタイル探しのクイズのコーナーなどで何度か照明を取上げてきましたが、主に素材や形など照明器具のデザイン傾向に関するものでした。
今回は光そのもの、光の効果や雰囲気のある明るさの配分など、光の楽しみ方について考えてみることにしましょう。
住まいの場合は、昼間はほとんど太陽の光で明るさを確保しています。
日本は自然環境に恵まれてほぼ一年中陽光燦々(さんさん)、
直射日光をコントロールしながら太陽の光のパワーを享受しています。
夜は人工的な照明が必要になるわけですが、昼間を再現するのか、夜は夜の楽しみ方をするのか、
ここのところで光の使い方が分かれてきそうです。
リビングのような広い部屋では、単独の照明だけでは単調な印象になったり暗い部分ができてきたりします。
それではというのでどこでも本が読めるような明るさにしてしまうと、ちょっと疲れてしまいそうですね。
全体的にはある程度の明るさを確保し、必要なところに補助的に追加の照明を配置する2段構えにすると、
効率的でもあり奥行き感や広がり感などの表情を演出しやすくなります。
一日の疲れを癒し、ゆったりとした気分で休むための寝室は照明の工夫が必要なスペースです。
神経を休めるために全体照明はやや抑え目に、本を読んだり書き物をするなど、必要なところにスタンドなどを配置します。
寝た状態では視線は天井方向です。
光源が目に入らない間接照明が理想ですが、難しい場合はできるだけまぶしくない器具を選びましょう。
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