第3回 仕上がりの「違い」を生みだすひと工夫「ディテールを選ぶ」。
さていよいよ家づくりは、「平面から立体へと」変わっていきます。今までは図面という紙にかいただけの「わが家」がだんだん空間として出来上がってくるのです。
漠然としたイメージの世界から、突然リアルな存在として姿をあらわす家…これからはそんな段階に入ります。
もうそれは、どきどきわくわくの体験。

ところで、今月のテーマは『ディテール=細部』です。
一般にはちょっとわかりにくい部分のおはなしになってきますが、たとえばこのように考えてみてください。
同じ住宅メーカーで造った同じタイプの家なのにどこか違う仕上がりになっている。あるいは、ほとんど同じ間取りの図面なのに、出来上がってみると、作る人の指示によって微妙に…いえ、大幅にできあがりが違う。こういうことは実際起こってくることなのです。
もちろん内装の仕上げもそれぞれ異なるわけですが、「なんだかこの家のインテリアかっこいいね。」「なんだかすっきりあかぬけてるよね。」ということを感じることが多々あると思います。
この正体不明の『なんだか…』が今回のテーマなのです。