対面キッチン以前は、クローズドキッチンで主婦が一人家族と離れて作業するか、
流し台と鼻を突き合わせて食事するのが今ひとつ落ち着かない
オープンキッチンのDKスタイルか、どちらかしか選べなかったのです。
そこへ、家族と会話しながら作業ができ、
なおかつ少し区切られて食卓を置けるセミオープンの対面型が登場し、
たくさんの支持を得て広がっていきました。
仕上げ材も高級感のあるものが増え、キッチンの風景をうんと美しく変えました。

もうすっかり見慣れた対面型を超えて、またひとつ、キッチンの新しい波が登場しています。
ダイニングだけでなく、リビングへも開かれた、ますますオープン化するキッチンです。
これまでのLDKでは、キッチンは部分的に見えてはいるけれども、やはり区切り感はありました。
それをもう一歩おし進めて、リビングの一角にキッチンとダイニングがあるという、LDKの文字通りの一体化です。

これまでの対面型では、キッチンと食卓の配置はT字型か平行型だったのですが、
キッチンに続けて配置する形が出てきていて、LDK全体の計画も多様化しそうです。