第3回 ステータス漂う趣味のよい空間… 今月のスタイル:トラッド

今月のスタイル:トラッド

『トラッド』はトラディッショナルなスタイルのこと。伝統的なスタイル、オーソドックスなスタイルというイメージです。「伝統的な」といってももちろんそれは日本的なものではなく、やはり「洋のインテリア」として伝統的ということを意味します。ファッションスタイルにもトラッドというキーワードがありますが、インテリアも同様。伝統的なスタイルということは「流行に流されない」どんな時代にも不思議ととけ込むことができる、というすばらしさがあると思います。また、他のインテリアスタイルとは少し事情が異なり、伝統的という点で、誰もがそのスタイルの重みをよく知っているので、パブリックな空間たとえばホテルのロビーや会社の重役室・応接室などに利用されることが多いのではないでしょうか。当然このスタイルは上質のインテリア・ステータス感を大切にするため、そうした価値観からもとても好まれるスタイルかと思います。
基本のインテリア・コーディネート
◆内装のカラー
◇床材→木質感をいかしたミディアムかダークのフローリング。木目がよく出ているフローリングも相性はよいと思います。
◇クロス→ベージュ系の無地。または少し地模様程度の柄の入ったクロスもよく似合います。
◇この他→「腰壁パネル」といって、壁面の下部分に木質系のパネルを設置することがあります。トラッド・スタイルでは重厚感と落ちつきを演出するためにこの「腰壁パネル」を用いることがよくあります。カラーは、フローリングなどの床の色に合わせるとがよいと思います。

◆ご参考に…
◇よく似合う外観お好みですが、どちらかといえば、重厚感と高級感のあるレンガ貼りやタイル貼りの住宅。屋根も「スペイン瓦」など重みのあるものがふさわしいかもしれません。
本格和風建築の応接間などにもよいと思います。