第4回 柔らかく上品なロマンチック・テイスト… 今月のスタイル:エレガント
品の良い本物の貴婦人のはなやかさをめざして…。
ファッションの世界に、「ゴージャス」と「シンプル」があり、「マスキュリン」と「フェミニン」があるように、インテリアスタイルにも、華やかで装飾的なものとすっきりとある意味機能重視なもの、また男っぽいインテリアと女らしいインテリアという対比的なスタイルが存在します。こうした点で言うと、『トラッド』はどちらかというと男らしいイメージ、米国の大統領の執務室のイメージ。そして今月の『エレガント』はヨーロッパの貴婦人のプライベートルームのイメージ、といえるかもしれません。またこの二つのスタイルは、いずれもどちらかといえば、装飾的でゴージャスなイメージです。
もちろん、これは男性が必ずしも『トラッド』好きで、女性は皆『エレガント』がお好み、というわけではありません。わかりやすく説明するための言い回しですから、ご了承いただきたいと思います。
それはさておき、12月クリスマスシーズンという、このロマンチックな季節に『エレガント』なインテリアはぴったりのような気がしています。
ふんわりと柔らかい上品で華やかなイメージは、ビジネスやパブリック感覚とは無縁の私邸のインテリアならではのもの。男性にももちろん根強いファンがいます。


今月のスタイル:エレガント
今月のインテリアは品のよい優美なスタイル『エレガント』。先月取り上げた『トラッド』とは伝統的なスタイルという意味ではある部分共通しているかもしれません。とはいうもののインテリアイメージは大きく変わります。『エレガント』は、伝統のスタイルでありながら、より優美でフェミニンなイメージになります。