第7回 ひとりひとりのスタイルがある… 今月のスタイル:ミックススタイル
ほんとうにくつろげるスタイルを求めて…
「旬のインテリアスタイル」を具体的にご紹介する今回のシリーズも早いもので今月がラストとなりました。

先月までは、みなさまの間であるいは私のようなインテリアを仕事にしているものの間である意味での「共通の認識のあるインテリアスタイル」についてできる限り具体的にお話してまいりましたが、最終回は今までとちょっとちがう個性を表現できるスタイルについて触れておくことにしましょう。なぜなら、みなさまのお好みを、全員従来のインテリアスタイルにきっちりと分けることができるわけではありませんから…。
「トラディショナルなスタイルが基本的には好きなんだけれど、家具は使いやすいシンプルなもののほうがいいなぁ…」とか「エキゾチックなイメージはとても好きだけれど、バッチリと装飾的すぎるのはいかがなものか…」など色々なご意見がおありでしょう。
実際みなさまのお好みのテイストはすこしづつ異なり、これらのスタイルにはなかなかピッタリと当てはまらない部分もでてきますよね。当然のことです。
住まいのインテリアは、いかにご家族がここちよいと感じるか…ほっとくつろぐことができるか…という部分をどんな風にステキに彩っていくか、演出するか、が大切な使命。ご家族の個性を反映したスタイルが不可欠なのです。
そうした部分を「ミックススタイル」が上手にかなえてくれるように思います。

今月のスタイルは
ワンランク上のオリジナル…「ミックススタイル」

ちょっと極端な例を考えてみます。
たとえば…「○○○のブランドの家具とカーテンですべてそろえました」という空間があったとしましょう。
それはそれで、もちろんとても雰囲気のある空間だとは思いますが、それがもし私の部屋でしたら少し落ち着かない感じがします。ちょっと意地悪く言えば、インテリアメーカーのショールームのようで、たとえばお隣のお宅も全く同じインテリアにしようと思えば即可能なわけですよね。なんだかそれって味気ないような気がしませんか。やはり、そこには住む方の『あしらい』が加わっているからこそ、その方の空間が活き活きしてくるように思うのです。