第7回 ひとりひとりのスタイルがある… 今月のスタイル:ミックススタイル
この『あしらい』を、敢えておこなう『くずし』と言い換えても良いかもしれません。かっちり基本通りよりもちょっと崩したところに見えてくるオシャレさ・小粋さ、そうした部分を上手にとりいれれば、オリジナルな「ワンランク上のインテリアスタイル」ができあがっていくのではないでしょうか。積極的におこなう「ミックススタイル」の醍醐味もそこにあるように思います。

またこうした一方、新しいお住まいのインテリアを考える時、すべてのアイテムを新しくするわけではなく、当然お気に入りの、お手持ちの家具や照明器具などをそのまま活かされる場合も多いと思います。ですから、ご新居のインテリアテイストと、お手持ち品とのテイストが同じであればスムーズにインテリアプランニングが進むわけですが、なかなかそうはいかない場合が多いのです。
こうした場合、新しく考えているインテリアスタイルとお手持ち品とのイメージの誤差を上手にコーディネートする必要があるのですが、そういう場合に生まれるのもまた「ミックススタイル」なのではないでしょうか。
これもまたご家族に一番似あうくつろぎのインテリアプランニングなのです。
基本のインテリア・コーディネート
ひとくちに「ミックス」といっても、それは闇雲に組み合わせていくだけでは成功はありえません。上手にミックスするためには、やはりそこには相性というものがあります。そこで、いささか漠然とはしておりますが、いくつか大切なポイントを上げてみます。

「基本となるテイスト・スタイル」を考えておく。
いろいろなテイストをあわせる場合は2テイストぐらいにおさえる。
造作材(ドア、巾木など)の色はできるだけ統一し、色数を少なくする。

ただ、これは私の考える範囲なので、これにとらわれすぎず、その組み合わせをしてみてその結果とってもおもしろくコーディネートできる場合もたくさんあるかとは思います。どんどんと果敢にチャレンジしてみてください。