第1回「適性スペースの家」という視点。
ここ数年、いろいろなお客さまにお会いしている中で感じるのが、こうした全体の広さとその配分のバランスの問題です。事実ご家族数が減ってくると、あまり多くの部屋数は不必要になってきます。
適度に広いリビングがあれば、あとは収納ができる納戸と寝室があれば充分かもしれません。
逆にお子さまがまだ成人前だと個室の数が必要なので、どうしてもそのスペース的なしわ寄せは水回りになってしまいがちです。



さて、こんな場合はどうでしょうか…
家族が独立し数が減ってきて、予算は十分にあるので「広い家に建て替えようか…」というときに、いったいどのくらいの広さが必要なのでしょうか。
ただ広ければよい…という訳ではないような気がします。
絶対必要な個室の数が減れば同じ敷地面積だとしても、スペース的には余裕があるわけで、先ほども述べたように、個室と水回り、そしてパブリックゾーンであるリビング・ダイニングの上手な面積配分が間取りのポイントになってきます。
建て替えがすんでから、「以前の家は実際狭かったけど、なんだか前のほうが暮らしやすかったなぁ…」というようなことにならないように、スペース性と快適性をいろいろな場面で検討していきたいと思います。