第1回 素足からつたわるくつろぎの感触「床材を選ぶ」。

家づくりは「大きな決断」の連続…
さあがんばっていきましょう。
みなさまお元気でいらっしゃいますか?お住まいのプランは順調にすすんでいますでしょうか?さて今月から新たに始まるシリーズでは『インテリアエレメントの上手な選択のためのアドバイス』をお届けします。
上手に選ぶ…と一言でいってもこれはなかなかむずかしいものです。そもそも、家を建てる時には本当にいろいろな決断をせまられるものですね。家づくりはある意味「大きな決断のはてしない連続」です。もう選ぶのはいや…そんな気になられる方も多いようです。でもここで投げやりになったら大変。もう一息です。みなさまはもうすでに、いろいろな決断にせまられてさまざまな難関をクリアしてこられたと思います。インテリアエレメントの選択は、床や壁材を選び、照明を考えていくということで、今までのモノクロの間取りが、より具体的になり、色がついてというわけですから、これまでに比べ、とても楽しい作業に違いありません。
「選ぶのにはあきた!」といわずにゆっくり楽しみながら、じっくり取り組んでいきたいものです。

『五感をとぎすましてイメージを創る』
「失敗しないインテリア素材の選び方」といってもこれがなかなか、一筋縄ではいかないとものです。
以前にも何度か触れさせていただいたと思いますが、一番大切なのは「素材に対する知識ではなく、どんな空間を創りたいか…という意志」です。



目をつぶって、ご自分が新しいリビングで心地よくくつろいでいる姿をイメージしてみてください。ベッドルームでまどろんでいるところを、ホビールームで夢中になっている様子を想像してみてください。視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚あるいは漠然とした超感覚まで、すべての五感を総動員してイメージをふくらませてみてください。あなたとご家族だけのためのよいインテリア選びは、今ここから始まります。

すぐにリフォームしにくい部分こそ
もっとも大切に選びたいものです…
今月は「床材を選ぶ」がテーマです。
あなたがイメージするくつろいでいる空間は、どんな明るさで、どんな色で、どんな音が聞こえ、どんな香り(におい)がしますか?そして、足もとはどんな足ざわり(そんな言葉はありますでしょうか?)がお好みでしょうか?つるつる、ざらざら、ひんやり…その感触のお好みが心地よい床材のヒントかもしれません。そうしたイメージを整理するためには、何かそのイメージのなかから言葉を描きだしてみてはいかがでしょう。
私たちプロが一番大切にしたいと思っているのはお客さまのそのイメージ。それさえはっきりわかれば、最適な素材の提案はプロにとっては簡単なものなのです。
床材のみならずこれからの選択にこのイメージということは大切なので、一度きちんとまとめておくと良いでしょう。