「視覚的要素から壁材を選ぶ」ということ。
さて、通常「壁」というものは目線とぴったりの位置に常に存在するものですから、住まいの中でも結構強く印象に残る部分となります。ですから素材と色に変化をつけるとそれによる演出効果もさらに大きくなってくるわけです。
★「素材」で選ぶ。
素材の変化でインテリア効果をねらう方法は、やはり素材の持つ本来の質感がそのまま現れてくるので、ご自身のお好きな素材を選んでいただくことが大切です。
見た目の質感を好ましく思うとか、手触りが感じられるテクスチャーにしたいなどという感覚の部分もぜひ大事になさってください。
◆クロス類 まず、一般的な仕上げはというと、素材としては「ビニールクロス」。そして色は「白」系が圧倒的です。
施工する側としても簡単で、どなたにでもすんなり受け入れられやすい。またメンテナンスも気軽です。
ですから、インテリアイメージがいまひとつはっきりしない場合は、まずはとりあえず、この仕上げを選んでもよいのでは、とも思ったりします。なぜなら、前回取り上げた床材に比べて、この壁の仕上げは、建築途中でもまだ比較的変更がきく部分ですし、竣工後にリフォームとして仕上げを変更することも比較的容易だからです。 |