第4回 中からも外からも美しい…インテリアに映える「外構を選ぶ」。
外観を眺めたそのときから
インテリアの世界は始まっています…
今月のテーマは『外構』。「えっ、外構はインテリアじゃないでしょう?」そう思われる方も多いと思います。確かに外構はいわゆるエクステリアであり、インテリアのエレメントではありません。ただ美しいインテリアプランの大切な要素(エレメント)であることは間違いありません。通り掛かりの道から、あるいはよそのお宅を訪問する時に門前や玄関にたって、きれいだな、どんなインテリアのお宅かな?と想像できる外構=エクステリアはステキだと思いませんか。そしてインテリアが想像通りの美しさだったら…最高だとは思いませんか。インテリアと共鳴する外構、住宅内部への期待感をもりあげる外構こそがひとつの理想のカタチとすれば、これもまた大きな範囲でのインテリアエレメントとしてとらえてよいと思います。


さて、外観についてはいままでにもお話したこともあるかと思いますが、今回はさらにその周りの『外構』についてふれてみましょう。こちらについては、実は私も専門ではないのですが、家の中(=インテリア)と外(外観や外構)はデザイン上も切り離せないものですし、その家の雰囲気を大きく左右する最終段階の仕上げですので、当然相談を受けることがあります。家づくりの中でも大切にしたいプロセスのひとつですから、確かにおろそかには出来ませんよね。単純に考えると、たとえば高い塀で周囲を囲ってあると、とても威圧的な雰囲気で近寄りがたい感じもしますし、あまり塀などを作らず樹木だけで割と緩やかにしきってあると、とてもオープンな感じで、親しみやすい感じがします。最近では、門と塀を必ず付けて、というオーソドックスなスタイルだけでなく、オープンな雰囲気の外構も多くみられるようになってきたようです。
塀も防犯上のことを考慮してか(あまりカッチリしきって外から庭が見えないとかえって危ないと言われています)、樹木で少し目隠しをする程度の塀もよくみられますし、外側の道路に面しているところなどは、季節ごとの演出がしてあったり、たいへん手入れの行き届いたお花が季節ごとに咲き乱れていたりと、住んでいる方の温かな気持ちが周囲の方々にもつたわって、本当に楽しませてくれますよね。ステキな外構演出のひとつだと思います。