第1回 素足からつたわるくつろぎの感触「床材を選ぶ」。
◆「床暖房をどうするか?」
床材を選択する上で、デザインとは別にもうひとつ選択することがあります。床暖房が必要かどうか、という点。これによって素材選択に制限がでてきます。
フローリングの場合なら「無垢の素材を使用しにくい」ということ。ゆがみや反りを考えると床暖房にはおすすめできません。いずれにせよ床暖房対応の床材を使う必要がありますので、あらかじめ床暖房のほしい部分を決めてから、床材の選択に入ることが望ましいということになります。

◆「ゴージャスな石貼り」「おしゃれなタイル貼り」
フローリング以外の素材としては、タイル・石(大理石)なども考えられます。
タイル・石については、もちろん使い方によっては豪華になりますし、雰囲気もフローリングにはない素材感があってとてもよいのですが、冬には冷たかったり、滑りやすかったり、と選択には少し注意が必要かと思います。もちろん寒さという点では床暖房を組み合わせることで解決できますし、夏にはそのひんやり感がとてもうれしいことでしょう。また滑るという点では家族構成なども含めて充分に素材を検討してみることです。
忘れがちですがペット達のツメのある足にとって、つるりとした床は以外に辛いものだといいます。場合によっては足を痛めることもありますので、掃除の楽さだけを考えずに充分考えて選択してあげましょう。階段の床も同様で、滑ると自分で上り下りが出来ませんから、配慮が必要です。
◆「バリエーションが楽しいカーペット敷」
また、忘れてならないのが「カーペット」。
フローリングの普及とともに少し使用が減ったようには思いますが、カーペットを使うとインテリアコーディネートのバリエーションがとても広がります。無地のカラーバリエーションはもちろんですが、麻素材の混じったものからウールのものまで素材もさまざまです。全体に敷き込んでしまうことが、なかなか決心出来ない方のためには手軽にあとから変更できる、ラグ仕様のものもあります。これは、好みのカーペットを選び、端処理に縫い合わせるトリムのテープの種類もセレクトできるフリーオーダーのシステムで、どんなスペースにもピッタリサイズが出来あがります。メーカー各社で用意されていますので、幅広く応用できると思います。