アウトドアなベッドルーム、ゲストルームって?【 グランピング 先駆者が語る、「ミドルドア・ライフ」な暮らし方 第4回】

住まいづくりの準備
  • 公開日:2022/02/21
  • 更新日:2022/02/22
タイトル:MIDDLE DOOR LIFE vol.04

アウトドアの魅力を住宅に取り入れるための、ちょっとしたヒントをご紹介。
キャンプ場・グランピング施設の企画開発を務める吉村司が提案する、新ライフスタイル「ミドルドア・ライフ」とは?

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    キャンプ・グランピングのプロデュースをしている、ABC Glamp&Outdoorsの吉村です。僕が新提案するライフスタイル「ミドルドア・ライフ」、全5回のシリーズでお届けします。

    僕は普段、キャンプ場、グランピング施設の企画開発や、グランピング専門雑誌Glampの編集長を担っています。その経験から、アウトドアをもっと楽しむためのアイデアとして、アウトドアの魅力を家の中に取り入れるライフスタイル「ミドルドア・ライフ」をおすすめしています。

    「MIDDLE DOOR LIFE~ミドルドア・ライフ」

    開放感、自然の安らぎ、四季の移ろいといったアウトドアの魅力を住宅(インドア)に取り入れるライフスタイル。
    アウトでもインでもない「ミドル」の世界観。

    そんなミドルドア・ライフの様々な楽しみ方をお伝えするコラムの第4回は、「アウトドアなベッドルーム、ゲストルームって何?」をお伝えします。
    (これまでのコラムはこちら

    ベッドルームから眺める海の景色は、最高のアウトドア

    「アウトドアなベッドルーム」って、なんだか変な表現ですよね?屋外で寝るわけじゃないし。でも、僕の淡路島の家は本当に、アウトドアなベッドルームなんです。こちらも我が家の自慢の空間なので、ぜひ紹介させてください。
    このコラムで何度も書いたように、僕の家は瀬戸内海に面した高台にあります。そして、ベッドルームは2階にあります。1階のデッキテラスは海を眺めながらBBQなどを楽しめる最高な場所なのですが、階段を15段上がるだけで、その景色は一変します。
    何が違うって、とにかく海が近い!角度のせいかもしれませんが、2階から眺める海の景色は1階とはまるで異なり、まさに海に吸い込まれるよう。波の音も、1階よりもよく響きます。

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    ベッドルームからは瀬戸内の海が一望です

    そんな絶景が楽しめる2階にベッドルームを設計し、ベッドをできる限り海に近づけて設置しました。それはもう、窓とぎりぎりの場所に。カーテンなどは付けず、ベッドに横たわればいつでも海が眺められるようにしました。暖かい日に窓も開け放してみれば、まるで海に抱かれながら眠る気分。アウトドアリビングに居るよりもずっと、気分はアウトドアなんです!とても素敵でしょう?

    そんなベッドルームに、結構立派な音響設備を導入しました。スピーカー2本にアンプ、チューナー、そしてC-DJと呼ばれるDJマシン。普通の家なら窓を閉ざして室内で音楽を楽しむところですが、我が家ではスピーカーを海に向けて設置して、音楽もアウトドアで楽しみます。天気のいい日は機材をテラスに移動させて、海に音楽を聴かせています(笑)。
    音響を楽しむというよりは、その世界観を楽しむといったところでしょうか。それって、都会では絶対にできない。この家だからできる最高の贅沢ですよね?自然の中で聴く音楽の魅力を知ると、病みつきになりますよ。

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    ベッドルーム前のテラスから海に向かって音楽を流したりして

    ゲストルームは、ベッドルームをパーテーションで区切って

    我が家の2階はワンルームなのですが、実は4畳ほどのゲストルームもあるんです。……ワンルームなのにゲストルームも?…ベッドルームがあるのにどういうこと?……きっと、頭の中が“??”ですよね。写真を見せながらご説明しますね。

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    パーテーションを外したベッドルームの全容

    上の写真が2階のベッドルーム全体を撮ったものなのですが、中央にある2脚の青いイスから右奥にある白いソファーまでの空間は、パーテーションで区切ってゲストルームにすることができるようになっています。パーテーションはソファーの裏に板を立て掛けてあり、床と天井の溝に嵌め込めるようになっているのです。
    これは設計士が出してくれたアイデアで、すぐに採用しました。普段は広々とした空間を満喫して、ゲストが宿泊する際のみ個室を設えるのはとても効率的です。我が家の場合だと、夏の週末は毎週ゲストが宿泊するのでパーテーションは嵌めこんだまま。一方、冬の季節はゲストも来ないので、フロア全体の広々としたベッドルームにしています。

    淡路島の絶景ロケーションを、めいっぱい楽しむ

    我が家の2階にはもうひとつ、僕のわがままで設えてもらった場所があります。それは、ベッドルーム前のテラスから伸びる階段。そう、屋根上に昇れるようにしたのです。なぜって?それはもちろん、屋根も最高のアウトドア空間だから!

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    2階テラスから屋根に昇れるようにしちゃいました

    海から小さな岬、連なる山まで、360度景色を眺めることができます。障害物は何もなし。晴れた夜ならば、満天の星空を眺めることも。絶景を独り占めできる最高の場所です。屋根の上で過ごす、というのは子供の頃の憧れでした。それは我が家に訪れるゲストも同じのようで、皆とても喜んでくださいます。

    新築注文住宅は、創意工夫をいっぱい楽しみたい

    かくして我が家のベッドルームはアウトドアで、時にはゲストルームにもなります。でも決して特別な仕様ではありません。壁で区切る代わりにパーテーションを活用し、ベッドの配置を工夫しただけ。でもこの「工夫」こそ、注文住宅の醍醐味ではないでしょうか?
    住まいのロケーションが決まれば、その中で考えられる最大限の工夫を住宅メーカーと相談します。その際には遠慮なく、自分の希望や理想を伝えることです。僕の場合、伝えたお題はひとつ。「どの部屋もアウトドアにしたい!」という想いでした。それを受け取って設計提案してくれたのが、これらアイデアです。
    住まい手の想いを叶える注文住宅。みなさんもぜひ、こだわりの工夫をたっぷり詰め込んだ家を建ててみてはいかがでしょうか?

    ベッドルームの間取りを工夫した事例

    吉村’sチェック

    間取りを工夫すれば、窓からの光は届いても視界は程よく遮られるような空間が実現します

    吉村’sチェック

    窓の外からの視線も計算した設計なら、カーテンの必要性を下げることができます

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    間仕切りをスライドドアにした事例。壁で囲うという概念を無くせば、心まで開放的に

    吉村’sチェック

    可変性の間取りはキッズルームでも大活躍。思春期には壁を作って2つの個室にすると◎

    他にもいろいろ! 注文住宅の事例をチェック

    家の中心はリビングキッチンだけではありません。ベッドルームだって、工夫次第でますます心地よい空間に。あなたの想いをカタチにしてみましょう。
    次回、Vol.5では「アウトドアで“お庭”を創る、楽しむ」をご提案します。いよいよ最終回です!!

    執筆・情報提供

    ABC Glamp&Outdoors代表取締役
    吉村 司

    フリーライター・雑誌編集者を経て、2012年、淡路島にグランピング・キャンプ場「FBI Awaji」を開業。2015年には日本初のグランピング専門雑誌「Glamp」(講談社)を創刊する。その後、数々のグランピング施設をプロデュースするなど、”グランピングブーム”を作った立役者の一人。“日本の自然をもっと楽しくする”ことを掲げて精力的に企画開発を行い、アウトドア&グランピングのライフスタイルを啓蒙している。

    グランピング施設のご紹介
    FBI Awaji
    淡路島・洲本市の海が目の前にあるグランピング・キャンプ場。島ならではの自然を自由なスタイルで体感できるように、常設テントやキャビンをご用意しています。