ランドリールームとは?後悔しない間取り・収納の考え方

間取り・設備
  • 公開日:2026/10/05
  • 更新日:2026/10/05

家事の負担を減らすための間取りとして「ランドリールーム」が注目されています。しかし、「ランドリールームとは具体的にどんな部屋なの?」「使わなくなったらもったいないのでは?」といった疑問や悩みを持つ方も少なくありません。

そこで本記事では、ランドリールームの特徴や具体的なメリット・デメリット、後悔しないための活用方法などをわかりやすく解説します。ランドリールームを間取りに取り入れるか検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むとわかること

  • ランドリールームの特徴とメリット・デメリット
  • 洗面室やファミリークローゼットなどと組み合わせた、使いやすい間取り・活用方法
  • 広さや収納、換気・除湿など、ランドリールームで後悔しないためのポイント

Index

    ランドリールームの特徴とは?


    ランドリールームとは、洗濯に関する一連の作業をこなす専用スペースです。単に洗濯機を置く場所ではなく、「洗う」「干す」「畳む」「アイロンをかける」「しまう」といった作業を、一箇所で済ますための場所として設計します。

    ただし、洗濯に関する作業のうち、どこまでをランドリールームで済ませるかは家庭によって異なります。ランドリールームをしっかりと活用するには、ライフスタイルに合う設計にすることが大切です。

    洗面室・脱衣室との違い

    ランドリールームと似た間取りに、洗面室や脱衣室があります。それぞれの間取りの役割の違いは次のとおりです。

    • ランドリールーム:洗濯に関する家事全般をおこなう
    • 洗面室:洗顔・歯磨き・ひげ剃りなど、身だしなみを整える
    • 脱衣室:入浴のために服を脱いだり、濡れた体を拭いたりする

    ただし、実際の住宅ではこれらのスペースを明確に分けず、洗面室や脱衣室とランドリールームを兼用する間取りも存在します。独立したランドリールームをつくるのか、それとも水回りのスペースと兼用するかは、家族構成や必要な広さなどに応じて検討するとよいでしょう。

    ランドリールームのメリット

    ランドリールームのある注文住宅を計画する際は、ランドリールームがあることで暮らしがどのように便利になるのかを知っておく必要があります。以下では、ランドリールームをつくることで得られる代表的なメリットを紹介します。

    洗濯動線を短くできる

    洗濯には「洗う」のほかに、「干す」「畳む」「しまう」といった複数の工程があり、それぞれの作業を別の場所でおこなうと、そのたびに洗濯物を抱えて家の中を移動しなければなりません。ランドリールームで洗濯家事の一連の作業を済ませるスタイルにすれば移動の手間・負担が減り、家事動線がコンパクトになります。

    特に、乾燥機を使用しない家庭では、洗濯後の湿った衣類を運ぶ負担を減らせる点が大きいでしょう。時短になるだけでなく、日々の家事にかかる身体的な負担も軽減できる点が、大きなメリットです。

    天候や時間を問わず干せる

    ランドリールームがあることで、室内干しのスペースを確保しやすくなります。雨の日や風が強い日でも洗濯物が干せるうえ、夜干しにも対応しやすく、限られた時間内で家事をこなす共働き家庭のライフスタイルにもマッチします。また、花粉や黄砂などが気になる時期に、外干し以外の選択肢を持てる点も大きいでしょう。

    洗濯物を生活空間に置きにくい

    ランドリールームのない住宅では、リビングで室内干しをしたり、洗濯物を畳んだりするケースが少なくありません。洗濯専用のランドリールームがあれば、洗濯物を生活空間に持ち込む機会が減り、リビングに洗濯物があふれる状態を防ぎやすくなります。日常生活はもちろんのこと、来客時にも洗濯物が目につかず、生活感が出にくくなるのがメリットです。

    家族のプライバシーを守りやすい

    洗濯物を屋外に干すと、大まかな家族構成や生活時間が外から把握できてしまうことがあります。道路や隣家から洗濯物が見えることを気にして、外干しに気を使うケースも珍しくありません。ランドリールームがあれば、下着をはじめ、外から見られたくない洗濯物を室内で干すことができ、家族のプライバシー保護に役立ちます。

    ランドリールームのデメリット


    ランドリールームは洗濯の効率化に役立つスペースですが、少なからずデメリットも存在します。設置にあたって気をつけたい点を、以下で確認しておきましょう。

    居住スペースを圧迫しやすい

    ランドリールームには、一般的に洗濯機置き場や物干しスペース、作業スペース、収納などを設けるため、ある程度の床面積が必要です。延床面積が限られている住宅でランドリールームを設けると、その分LDKや居室、収納などの面積が小さくなる可能性があります。

    ランドリールームのような家事作業のためのスペースは、「広いほど使いやすい」と考えがちですが、面積を確保しすぎるのも適切ではありません。家全体の間取りのバランスを考え、ランドリールームで何をするかを明確にしたうえで設置することが大切です。

    湿気・生乾き臭への対策が必要

    ランドリールームで室内干しをすると、洗濯物から多くの水分が放出されるため、湿気がこもりやすくなります。毎日のように室内干しをして湿度が高い状態が続くと、生乾き臭やカビなどの原因になる可能性があるうえに、建材の劣化にもつながりかねません。ランドリールームで室内干しをするのであれば、しっかりと換気ができる環境づくりが重要です。

    使い方によっては持て余す

    ランドリールームを設けても、実際に暮らし始めてみると、想定していたよりも使用しない可能性があります。例えば乾燥機を主に使っている、洗濯物が少ない、外干しが中心といったケースでは、室内干しスペースが不要になりがちです。

    また、子どもの成長や独立などによって、将来的に洗濯物の量や家事の作業量が変わる可能性もあるでしょう。「便利そうだから」というイメージだけで設置せず、現在と将来の暮らし方を考えたうえで、設置するか否かを決めることをおすすめします。

    使いやすいランドリールームの間取り・活用方法


    ランドリールームを設置するのであれば、できるだけ使いやすく、十分に活用できるように工夫するのがおすすめです。ここでは、使いやすいランドリールームの間取り例を紹介します。

    洗面室・脱衣室とつなげる

    ランドリールームを洗面室・脱衣室と隣接させると、入浴のために脱いだ衣類を洗濯機へ入れ、洗ったら干すというルーティンが組みやすくなります。また、洗面室・脱衣室と一体化するという方法も有効です。ただし、洗面・脱衣と洗濯の用途を兼ねるため、時間帯によっては家族がはち合わせる可能性も考慮しましょう。

    ランドリールームは、大まかに「独立型」と「兼用型」の2種類があります。設置前に必要な面積や使い勝手などを確認し、どちらが我が家に適しているのかを検討しましょう。

    ファミリークローゼットとつなげる

    ランドリールームの近くにファミリークローゼットを配置すると、洗濯物を仕分けたり各部屋へ運んだりする手間が最小限になり、洗濯から収納までのルーティンがより効率的になります。洗濯後の衣類をハンガーにかけたまま収納できるようにすれば、畳む作業を減らすことも可能です。洗濯はほぼ毎日おこなう家事だからこそ、収納までの動線を考えることが重要です。

    キッチン・LDKと近づける

    ランドリールームをキッチンやLDKの近くに配置すると、料理や育児といった家事と洗濯を並行してこなすのに役立ちます。家事の効率化の実現には、普段よくいる場所から洗濯機の操作や洗濯物の取り込みなどをしやすい配置にすることが重要です。

    家事をそれぞれ別々の場所で済ますのではなく、日常の動線の中にランドリールームを組み込むという考え方に基づいて設計することをおすすめします。ただし、近接させることでLDKから洗濯物などが見えてしまう場合もあるため、扉を設置するなど、視線を遮る工夫も取り入れましょう。

    外干しスペースとつなげる

    ランドリールームと、バルコニーやテラスといった外干しスペースを近づけると、室内干しと外干しを使い分けるのに便利です。天気がよい日は外干し、雨天や夜間は室内干しというように、状況に応じて洗濯物の干し方を選択できます。外干しの際に、洗濯物を運ぶ距離が短くなる間取りにするだけで、負担の軽減につながります。
    ただし、ランドリールームから外干しをする場所までの動線を確保するだけでなく、家族の生活動線とのバランスを考えることも大切です。家事の効率化だけでなく、暮らしやすさも考慮しましょう。

    洗濯以外にも使える空間にする

    ランドリールームを洗濯専用に限定せず、アイロンがけや衣類の一時置き、家事用品の収納などにも使えるようにすると、洗濯に付随する作業が一箇所で済むようになり、スペースをフルに活用できます。また、ある程度の広さや設備を備えておけば、家族構成やライフスタイルが変わって洗濯量が減った際に、収納や趣味部屋といった別の用途へ転用しやすくなります。

    後悔しないランドリールームのつくり方


    せっかくランドリールームを設置しても、十分に活用できなければ後悔につながりかねません。ここでは、ランドリールームをつくって後悔しないために押さえておきたいポイントを紹介します。

    洗濯の流れから必要な広さを決める

    ランドリールームの広さは、単純に「○畳あればよい」と断定できるものではありません。適切な広さは、そこで何をするかによって変わってきます。洗濯機を設置し、室内干しと衣類を畳むためのスペースを設ける場合の一般的な目安は、2~3畳程度です。洗濯機と乾燥機を置くだけであれば、1.5~2畳程度でも問題ありません。洗濯からアイロンがけ、収納まで完結させたい場合は、3畳以上を検討するとよいでしょう。

    ランドリールームは、家族の人数・構成や洗濯物の量、乾燥機を使う頻度、室内干しの量などを考えることが重要です。広さについては、ランドリールームで何をどこまで済ませるかを決めてから考えることをおすすめします。

    収納と設備をまとめて計画する

    ランドリールームを計画・設計するときは、洗濯機や乾燥機などの設備に加え、室内干しのスペース、作業カウンター、収納なども含めた全体の配置をあらかじめ考えましょう。収納を後から追加するのではなく、洗濯の一連の動作に合わせて設備と収納を配置することが大切です。

    また、収納に関しては、何を収納するのかをあらかじめ整理しておくことをおすすめします。洗剤や柔軟剤の買い置き、洗濯ネット、ハンガー、家族分のタオルなど、何をどこにしまうかを計画しておくと、実際の使い勝手が向上します。ランドリールーム内でアイロンがけもおこなうのであれば、コンセントの位置も考慮しましょう。

    換気・除湿まで考えておく

    室内干しをするランドリールームでは、洗濯物から発生する湿気を逃がす工夫が欠かせません。湿気がこもると洗濯物が乾きにくくなったり、カビや臭いが発生する原因になったりする可能性があります。換気扇や窓の設置に加え、除湿機やサーキュレーターの導入も検討するとよいでしょう。

    ランドリールームをつくって後悔しないためには、湿気対策まで考えることが重要なポイントになります。これは住宅全体の換気計画とも関係するため、住宅メーカーなどに相談しながら設計や設備を決めるのがおすすめです。

    暮らしに合うかを考えて設置する

    ランドリールームは便利な一方で、すべての家庭に必要とは限りません。洗濯物は乾燥機にかける、洗濯物が少ない、外干しが中心といった家庭では、専用スペースを設けるメリットが薄い可能性もあります。居住スペースを圧迫するデメリットも考慮し、家全体の間取りとのバランスで判断しましょう。ランドリールームの設置で迷ったときは、自分たちの洗濯スタイルに必要かどうかで決めるのがおすすめです。

    将来の使い方まで想定する

    洗濯物の量や家事の仕方は、家族構成の変化や子どもの成長によっても異なります。ランドリールームをつくる際は、現在の洗濯量だけで計画するのではなく、将来も使い続けられる空間かどうかを考えましょう。将来的に洗濯物が減ったときは、裁縫スペースにしたり、収納量を増やしたりするなど、別の用途にも使えるようにしておくと、長く使い続けられます。

    ランドリールームを「洗濯専用の部屋」に限定せず可変性を持たせることが、後悔しないための大切なポイントです。マイホームで長く暮らすことを前提に、将来のことも考えて計画しましょう。

    Q&A

    Q.ランドリールームとサンルームはどちらをつくるのがいい?

    A.ランドリールームは、「洗う」「干す」「畳む」など洗濯関連の家事を効率化したい方向けです。一方でサンルームは、日当たりを活かして洗濯物を干したい方に向いています。天候や時間を問わず室内干ししたいのであればランドリールーム、日光を取り入れたいのであればサンルームが適しています。洗濯のスタイルや間取り、予算に合わせて選択しましょう。

    Q.ランドリールームのデメリットは?

    A.ランドリールームを設けることで、LDKや居室、収納などの面積が狭くなる場合があります。また、室内干しによる湿気や生乾き臭への対策も欠かせません。加えて、洗濯の仕方や乾燥機の使い方によっては、せっかくスペースを設けても十分に活用できない可能性があります。洗濯量や洗濯のスタイルを考慮しつつ、我が家に必要かどうかを考えて計画することが大切です。

    Q.ランドリールームは3畳で十分?

    A.3畳というのは一つの目安であり、洗濯機や乾燥機を設置したうえで、室内干しと畳むためのスペースを確保しやすい広さです。実際に必要な広さは、家族の人数や洗濯物の量によって異なります。アイロンがけを済ませたり、タオルなどを収納したりするのであれば、3畳以上必要になることもあるでしょう。広さを決めるときは、何をする空間なのかを決めたうえで考えることが重要です。

    ランドリールームは暮らし方に合うかを考えて取り入れよう


    ランドリールームは、家事の中でも負担が大きい洗濯を効率化するために有効な間取りです。ランドリールームには多くのメリットがある一方でデメリットも存在するため、計画する際は、自分たちの暮らしに必要かどうかを十分考慮しましょう。

    ランドリールームのある注文住宅をご検討の際は、ぜひお近くのABCハウジングへお越しください。多彩なハウスメーカーの施工事例を見学しつつ、家づくりのプロにご相談いただけます。