平屋のビルトインガレージとは?メリット・デメリットや費用、間取りのポイント

間取り・設備
  • 公開日:2026/10/05
  • 更新日:2026/10/05

雨の日の乗り降りをラクにしたい、愛車をしっかり守りたい、趣味のスペースも確保したいといった希望を叶えられる選択肢に、ビルトインガレージを設ける方法があります。ただし、平屋にビルトインガレージをつくるとなった場合、費用や居住スペースの面などで不安を感じる方もいるでしょう。

この記事では、平屋にビルトインガレージをつくる際のメリット・デメリットや費用の目安、間取りのポイントを解説します。家づくりを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むとわかること

  • 平屋にビルトインガレージを設けるメリット・デメリットと必要な広さ
  • 1台・2台分のビルトインガレージにかかる費用の目安と追加費用
  • 動線や配置、断熱・換気、将来の使い方まで考えた間取りづくりのポイント

Index

    平屋のビルトインガレージの間取りと広さ


    平屋のビルトインガレージは、車の駐車スペースとすべての居住空間を同じフロアに配置するため、全体のバランスが重要です。以下では代表的な間取りや、ガレージに必要な広さの目安を見ていきましょう。

    ガレージ一体型の間取り

    平屋のビルトインガレージとは、建物の一部に車を入れるスペースを組み込んだ間取りです。ガレージと居住空間が同じフロアに収まるため、間取り全体の配置バランスが重要になります。代表的な配置は、以下のとおりです。

    • ・建物の端にガレージを設けるタイプ
    • ・玄関に隣接させるタイプ

    ガレージと住宅部分を横並びにすることで、限られた建物幅の中でも居住空間をまとめやすくなります。30坪前後のコンパクトな平屋では、ガレージの広さによってLDKや居室に使える面積が左右されます。

    ガレージに必要な広さの目安

    ガレージの広さを決めるときは、車の台数だけでなく車種や乗り降りのしやすさも考えることが大切です。よく挙げられる目安は以下のとおりです。

    車の台数 ガレージに必要な広さの目安
    1台分 4〜5坪程度
    2台分 8〜10坪程度

    車体ギリギリの寸法ではドアの開閉や荷物の出し入れがしにくくなるため、周囲にゆとりを持たせましょう。国土交通省の「駐車場設計・施工指針」では、普通乗用車の駐車マスの目安を長さ6.0m×幅2.5mとしています。住宅用の推奨寸法そのものではないため、参考値として活用してください。

    平屋にビルトインガレージを設けるメリット

    平屋にビルトインガレージを設けると、日々の暮らしにどのような変化が生まれるのでしょうか。以下では主なメリットを4つ紹介するので、それぞれ確認して計画の参考にしてください。

    雨の日でも濡れずに家へ入りやすい

    ビルトインガレージは住宅と一体になっているため、車から玄関まで屋根のある場所を通って移動できます。雨や雪の日でも傘を差したまま荷物を運ぶ手間がなく、買い物帰りでも便利です。子どもを抱いているときや荷物が多いときも、移動の負担を減らせるでしょう。平屋は階段がなくガレージから室内まで同じフロアでつながるため、動線がシンプルにまとまります。

    愛車や趣味を身近に感じられる

    ガレージが住宅と一体になることで、車やバイクを日常のすぐそばに置けます。車好きの方であれば、リビングから愛車を眺めたり好きなタイミングでメンテナンスしたりする楽しみが生まれるでしょう。車だけでなく、バイク・自転車・アウトドア用品を扱う場所としても活用できるため、趣味を暮らしの中に自然に取り込める空間になります。

    車を風雨や紫外線から守りやすい

    建物の中に車を保管することで、雨・風・雪・飛来物などから車体を守りやすくなります。屋外駐車と比べて雨や砂埃による汚れを抑えられ、洗車の手間も軽減されるでしょう。紫外線によるボディの色あせや劣化も抑えやすい環境です。シャッターを設ければ外部から車が見えにくくなり、いたずらや盗難への備えとしても効果が期待できます。

    ガレージを収納や作業スペースとして活用できる

    ビルトインガレージは、自転車・キャンプ用品・工具など屋外で使うものをまとめて保管できる場所としても使用可能です。車を出した後のスペースをDIYや作業場として活用する方法もあります。屋内に近い環境のため、天候に左右されにくい点も使いやすさの一つです。ただし、車を停めた状態でどこまで収納・作業できるかは、ガレージの広さに左右される点を念頭に置きましょう。

    平屋にビルトインガレージを設けるデメリット


    さまざまなメリットがある一方で、平屋にビルトインガレージを設ける際には注意すべき点もあります。ここでは代表的なデメリットを3つ取り上げるので、事前に把握して計画に活かしてください。

    ガレージの分だけ居住スペースが小さくなる

    平屋はガレージの上に居室を重ねられないため、ガレージを設けた分だけ同じフロアの居住スペースが小さくなります。特に敷地面積が限られている場合、LDKや居室・収納の広さや数に影響する可能性があります。車を何台停めるか、居住空間をどの程度確保したいかバランスを整理しておきましょう。

    排気ガス・音・振動への対策が欠かせない

    ガレージと居住空間が同じ建物内にあるため、エンジン音やシャッターの開閉音、車の振動が室内に伝わる場合があります。早朝や深夜に車を使う家庭では、寝室などへの影響に注意が必要です。排気ガスやにおいが室内へ流れ込まないよう、換気の計画も求められます。平屋はガレージと居室が同じ階に並ぶため、音や排気の影響を受ける空間が近くなりやすい点を意識しておきましょう。

    構造や防火などへの配慮が必要になる

    ビルトインガレージには大きな開口部が必要で、一般的な居室とは異なる構造計画が求められます。木造住宅では開口部が広くなることで耐力壁の配置に影響するため、建物全体のバランスを考えた設計が必要です。地域・規模・構造によっては防火設備や内装に関する規制が関係することもあります。構造や法規については、住宅メーカー・設計者などに事前に確認しましょう。

    平屋のビルトインガレージの費用相場


    ビルトインガレージの導入を検討するうえで、費用感は気になるポイントの一つです。ここでは、ガレージの広さ別の目安と本体以外にかかるコストについて確認していきます。予算計画の参考にしてください。

    ガレージの広さ別に見る費用の目安

    ビルトインガレージにかかる費用は、ガレージの広さや構造、設備仕様などによって変わります。目安は以下のとおりです。

    車の台数 ビルトインガレージの費用目安
    1台分 200万〜400万円程度
    2台分 400万〜800万円程度

    坪単価では50万〜80万円程度とする情報もありますが、坪単価だけで判断するのは難しい面があります。同じ1台用でも車種やシャッターの仕様で金額は変わります。また、上記はガレージ部分にかかる費用の目安であり、平屋全体の建築費とは別に考えるようにしましょう。

    本体価格以外にかかる費用

    ビルトインガレージには本体の施工費のほかに、以下の設備費もかかります。

    • ・シャッター
    • ・換気設備
    • ・照明
    • ・コンセント など

    電動シャッターやスマートロックなど、仕様にこだわるほど追加費用は高額になりやすいです。また、土地の条件によっては地盤改良や外構・排水工事が必要になる場合もあります。構造や防火への対応も、仕様によっては費用に影響することがあるため、見落とさずに確認することが大切です。土地条件・構造・設備仕様によって金額が異なるため、追加工事も含めた総額で見積もるようにしましょう。

    理想の平屋ビルトインガレージをつくるポイント


    先述のメリットとデメリットを踏まえたうえで、実際の間取り計画で意識したいポイントを4つ紹介します。設計段階から押さえておくことで、住んだ後の使いやすさが大きく変わるでしょう。

    玄関や室内への動線を使いやすくする

    ガレージから玄関や室内へのルートは、実際の生活をイメージしながら計画することが大切です。買い物帰りは荷物が多くなりやすいため、ガレージから玄関・収納・キッチンへスムーズにつながる動線があると、日々の負担を減らせます。車を降りてから荷物を運び、手を洗い、LDKへ入るという一連の動作を想定して間取りを組み立てましょう。

    ガレージとLDK・居室の位置関係を考える

    LDKや寝室・子ども部屋などとの位置関係を考えながら、間取りを決めていくことも大切です。シャッター音が気になる場合は、寝室などをガレージから離して配置する方法があります。LDKや水まわりはガレージとの距離を縮めることで、日常の動線を短くしやすくなります。ガレージを建物の端に配置したり収納を間に挟んだりして、音・動線・居住性のバランスを取る工夫が効果的です。

    断熱・換気・照明など必要な設備を計画する

    ビルトインガレージは建物の一部であるため、換気・断熱・照明などの設備計画も欠かせません。排気ガスやにおいがこもらないよう、換気設備を早めに検討しておきましょう。また、ガレージと居住空間の温度差が大きくなりすぎないようにするため、断熱や気密についても確認が必要です。夜間の乗り降りを想定して、照明やコンセントの位置もあらかじめ計画に組み込んでおくことをおすすめします。

    将来の車や暮らし方まで考えて余白をつくる

    将来の車の買い替えや家族構成の変化を見越して、ある程度のゆとりを持たせておくと、後々の対応がしやすくなります。住み始めにはなくても、自転車・バイク・アウトドア用品などを置く可能性も考慮しておきましょう。さらに、電気自動車への乗り換えを想定した充電設備の準備も、選択肢の一つです。

    Q&A

    Q.平屋でビルトインガレージをつくると費用はいくらくらい?

    A. ガレージ部分にかかる費用の目安は、1台分であれば約200万〜400万円、2台分であれば約400万〜800万円です。広さや構造、シャッター・換気設備などの仕様によって金額は変わります。ガレージ本体以外にも、地盤改良や外構など別途費用が発生する場合がある点に注意が必要です。

    Q.平屋はやめたほうがいい理由は何?

    A. 「やめたほうがいい」とは一概にはいえず、土地の条件や暮らし方によって向き・不向きがあります。2階建て住宅より広い土地が必要になりやすく、日当たりやプライバシー・収納などに工夫が求められる場合もあるでしょう。一方で、階段がなく体への負担が少ない、ワンフロアで家族の様子を把握しやすいといった点は平屋のメリットです。

    Q.ビルトインガレージで後悔しやすいポイントとは?

    A. 後悔しやすいポイントとして、主に以下が挙げられます。

    • ・居住スペースが狭くなる
    • ・費用が高くなる
    • ・排気ガスや音・振動が室内に影響する
    • ・車を買い替えた後にガレージの広さが足りなくなる

    現在だけでなく、将来の車や暮らし方まで見据えて計画を立てることが重要です。

    平屋×ビルトインガレージはバランスを考えて計画しよう


    平屋のビルトインガレージは、雨の日の利便性・愛車の保護・多目的な活用など、暮らしを豊かにする選択肢の一つです。一方で居住スペースや費用、音・排気への配慮など、整理すべき点も多くあります。ABCハウジングは、多彩なメーカーの住まいを比較しながら相談できる総合住宅展示場です。平屋のビルトインガレージを具体的に検討したい方は、ぜひお気軽にご来場ください。