インテリア訪ねあるき

Vol.08 ウインドートリートメントのショールームを訪ねて

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家具はインテリアの中でデザインの方向性を決める最も重要なエレメントです。座ってくつろぐ、食事をする、物を出したりしまったりなど、毎日の生活で欠かせない道具だから、使いやすい位置、つまり部屋のメインの場所に置かれて、インテリアの主役となります。
たくさんある家具メーカーの中で、今回は国産家具と輸入家具をそれぞれ1社ずつ取上げることにしました。

北海道旭川で創業以来43年、シンプルモダンなデザインと技術を日本の暮らしと感性に合わせて、旭川で家具づくりを続けてきたカンディハウスの大阪ショールームを訪ねました

大阪の真ん中、御堂筋に面したファッションブランドのビルの中にショールームがあります。

ビルの表示規制のため廊下には小さな社名プレート一枚。ショールームと気付かず帰ってしまうお客様もおられるとか。

1歩中に入ると赤い壁にCONDE HOUSEの文字。奥は広くて、全製品の主なシリーズをここで実際に見ることができるそうです。

デザイン、製造技術ともに家具の中で最も難しいとされる椅子を中心に作ってきました。

座の高さは低め、幅はゆったりと胡坐(あぐら)がかけるよう肘を短くしたボルスシリーズは長く続いています。

丸い座面とそりのある脚が軽快な印象のルントオムも、カンディハウスを代表するロングセラーのひとつです。

最新作のナヴィス。彫刻的なフォルムの肘・背・脚のつながりは木工技術の高さがきわだちます。

よい材料でよい仕上げ、ちょっと高くなってしまうけれども
張替えや部材交換でずっと使ってもらえる家具を、というのは創業当初からの思いです。

いろいろな家具を経験された方も、ある程度の年齢になると国産回帰、
木と丁寧な仕上げに心が和むとか。

30代の若い方も情報を探して来られます。量販品とどう違うのか、実物を見ると理解できるんだそうです。

家具によく使われるナラは成長に100年かかるので、後の世代に残すため植林もしています。

ショールームでは実際のイメージがわかりやすいよう、よく使う組合わせでシーンとして
まとめて展示しています。

ぜひ実物を見て確かめて欲しい、
たくさん見て自分の好きなものを見つけて欲しいと思っています。

メーカーのショールームですが、
購入希望者には直接買えるようになっています。

デザイナー発掘のため、旭川では3年毎に家具の国際コンペをおこなっています。手前は2008年の受賞作。奥に見えるのは渡辺力デザインのロッキングチェア「リキロッカー」。

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