大阪市の南東部に位置する平野区に残る古い街並み「喜連環濠(きれかんごう)地区」は、かつては中世から続く濠(ほり)に囲まれた環濠集落だったそうです。そのすぐ近くで建具木工所を営む種村さんを訪ね、新しい試みなどのお話を伺いました。
伝統的な住まいでは冬と夏で建具を入れ替えていたのをご存知でしょうか?
私が育った家でも冬は襖、夏はよし戸と建具を入れ替えていた記憶がありますが、大阪格子戸は建具自体を入れ替えなくても風通しを調節できる優れた建具です。
大阪出身ながら今回初めて知った大阪格子戸は、建具の収納スペースも考えた大阪人の知恵の産物かもしれないと感心しました。
次回は工場の様子やいろいろな施工例を見せていただくことにしましょう。