スマートハウスが集まって街になったら、そこは「スマートタウン」と呼ばれるかも知れません。
スマートタウンはCO2の排出量が街全体で少ないから、快適な環境が実現します。
そしてそれだけでなく、一軒一軒の小さな発電装置が集まることで、街全体で発電所としての役割を果たせるようになるかも知れません。そうなれば緊急時の計画停電に備えたり、それを補うこともできるかも。工場地帯ではなく、住宅街にそんな機能を備えていることが安心感につながります。
本当の意味でスマートタウンを実現させるのに必要な技術が「スマートグリッド」と言われる先進的な送電網です。 それは各家々に設置された電気メーターやそれをつなぐ送電網自体が情報処理能力を持ち、電力の過剰地点と不足地点とを素早くつないで需給のバランスを保つというもの。
キメ細かく電力を融通できるので、大規模な電力不足→(計画)停電を未然に防ぐことができます。
スマートハウスにとっては、つねに最適なタイミングで売電ができるので、余った電力を広範囲に効率よく売ることが期待できます。
日本が国際社会の中でCO2削減目標を達成できるかどうか。産業界の努力もさることながら、わたしたちがスマートハウスでの毎日の暮らしの中で、省エネ、CO2排出量を削減していくことができれば、一般住宅の部門から目標値に近づけていくことができるかも知れません。また、この積み重ねた経験と技術は新たな日本の輸出技術として、世界をリードすることができるようになるかも知れません。
わたしたちの子供へ、またその子供たちの世代へ、豊かな環境を残していくことができるのは、いまを生きるわたしたちの努めではないでしょうか?