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自然素材の中でも漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)などの塗り壁に
関心が高まっています。
これまではアレルギーの人や小さな子供のいる家庭、熱心な自然素材愛好者など、
かなりこだわりを持つ人たちの特別な仕上げ材であったのですが、
このところ高まるエコロジーの考え方や、
癒しを求めての「和」、アジアンテイストなどの根強い人気もあり、
一段と関心は高まってきています。



住宅の建設現場でもう本当に見かけなくなってしまいましたが、
塗り壁の原点はやはり伝統的な土壁にあるでしょう。
柱と柱の間に小舞竹(こまいたけ)と呼ばれる竹を縦割りにしたものを組んで、
初めに粘土質の荒壁、次に少しキメの細かい土で中塗り、
上塗りは漆喰であったり聚楽(じゅらく)に代表される色土などで仕上げられます。

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クロス張りや板張りの壁は乾式工法と呼ばれ、塗り壁は湿式工法と呼ばれて
いるのはもうご存知かもしれませんね。
左官職人さんがこてを使って、あの柔らかいものを垂直面に仕上げていくのが
不思議に思える独特の技術です。
いくつかの種類を材料別に見て見ましょう。

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最も有名なのが聚楽(じゅらく)壁。
もとは太閤秀吉が京都に建てた聚楽第付近から採れた土で仕上げた壁ですが、
今では大変少ないので、土にいろいろな材料を混ぜて使いやすくした調合材が
多く用いられています。

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