1918年(大正7年)に完成。設計競技で1位となった岡田信一郎の案に基づき辰野金吾、片岡安による実施設計。2002年に国の重要文化財に指定。
出資者、岩本栄之助像
下の窓が喫茶室。1階のように見えますが実は地階。
柱の上の照明は当時のままのガス灯。
1974年に国の重要文化財に指定。本館は1904年(明治37年)に住友家の寄付により建設。設計は野口孫市。1922年(大正11年)に左右の両翼が増築され、ぼほ現在の姿になりました。
外観はルネッサンス様式といわれ、正面は4本の柱がギリシャ神殿を思わせる堂々たる姿。
円形のホールは大きな階段と2階の壁をぐるりと回る廊下、ドーム天井と迫力満点。
1926年(大正15年)竣工。4本の枠に囲まれた1番上の3つの窓が正庁の間。
車寄せのところ、石の装飾がユニークなデザイン。
玄関を入って真正面、3層吹き抜けの階段が大迫力。
設計は懸賞募集され1等の平林金吾・岡本馨の案を採用。
古ぼけた廊下から一歩入ってあっと驚く華やかなインテリア。これが竣工当時に近い姿に復元改修された「正庁の間」。
天井のステンドグラスはとても大きく、華やかさを
盛り上げています。
東(建物正面)側の窓からは大阪城が間近に見えました。
今回は住宅でないレトロな建物をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
明治から大正、昭和の初めにかけては、ヨーロッパでは伝統的な様式からモダンデザインへと移行していった歴史的な転換期にあたります。それらの建築技術やデザインを次々と取り入れていった先人たちの努力とその成果を讃えたいと思います。
(2013.2.25更新)