パリ市内から地下鉄に乗って20分ほど、郊外にさしかかるヴィルパント国際展示場駅に着いたら、もう会場は目の前です。
広場を中心に、8つのホールが放射状に取り囲むとても規模の大きい見本市会場です。
8つのホールはそれぞれテーマ別の展示を展開しています。
たくさんの展示の中から、今回は部屋を想定したコーディネート展示の例を中心に、フランスらしいインテリアシーンをご紹介したいと思います。
ミラノ・サローネが先端的デザインの発信の場であるとしたら、メゾン・エ・オブジェは見本市本来の役割であるビジネスの場、実際の需要に即した提案が中心といえるでしょう。
それだけにフランス的ライフスタイルやデザイン感覚をうかがうことができそうです。
フランス的なデザイン感覚とはどんなものでしょうか。例えばドイツのデザイン感覚よりは自由な感じ、イギリスよりは明るい感じ、イタリアよりは軽やかな感じ、というような印象を私は持っています。皆さんはどう感じられたでしょうか。