伝統のこころとわざを再発見 第5回 和室造作材邸別セットから置き和室へ No.2

前回は本社工場の様子を見せていただきましたが、今回は「置き和室」をご紹介しましょう。

開発推進のきっかけは平成17年御坊商工会議所の紀州材活用「JAPAN ブランド育成支援事業」

支援事業の成果は東京ジャパンホームショー2005で発表され、置き和室開発推進のきっかけとなりました。
半畳分の木製の台と畳の組合せが基本の「ひとま」シリーズ。
スペースに合わせて数を増やせます。
屏風をプラスすると雰囲気のあるコーナーが生まれます。

基本のユニットに部材を追加、いろいろなバリエーションが楽しめます

畳を敷きこまない板の間ユニットや掘りごたつタイプもあります。
屏風のバリエーションやフレームの色、ユニットの置き方などいろいろな組合せが楽しめます。
これは小学校の茶道教育用に納入した特注の置き和室。こうした特注にも対応しています。

低床タイプの「木楽座」シリーズも加わりました

「木楽座」シリーズは床座スタイルを提案しています。
木楽座シリーズでは畳もやや薄手。畳おもてはイグサの他に13色の和紙調おもてがあり、好みの色を選べます。
最新シリーズ「木楽座30」は最も床の低いタイプ。

置き和室以外にも紀州材を使った試みを展開しています

MARUKI CUSTUM HOME DESK はMCデスクシリーズとして文机、デスク、鏡を組合せたドレッサーがあります。
檜の美しさを引き立てるため、白を少し混ぜた塗装で仕上げています。
高さを自由に変えられる棚。
商品化に向けて試行中。
端材を活用した小さなアクセサリーもこれからのテーマ。

紀州材活用の置き和室はいかがでしたでしょうか。
思いついたアイデアを定番商品として育ててこられたのは、たゆまぬ開発精神とともに、造作材邸別出荷を押し進めてきたパワーが後押ししているのかもしれません。

取材協力
(C) ABC HOUSING

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