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たくさんあった「なら」も美しく大きな材がだんだんと得にくくなり、価格も上がってしまいました。
インテリアのデザイントレンドも派手な「ポストモダン」からナチュラル系へ、そして現在もまだ続くモダンスタイルへと移り変わっていき、
それにつれて様々な樹種が登場するようになりました。

1980年代後半に派手な「ポストモダン」がはやった頃、華やかに登場したのがメープルです。
最初に私たちが目にしたのは「バーズアイ・メープル」でした。
木によって小さな丸い模様が出るもので、木の種類が違うわけではありません。
ホテルの内装やキャビネットの扉などに使われましたが、木目の面白さとともに、
これまでの木材になかったピンク味の色調が華やかで新鮮でした。
その後はハードメープルが家具やフローリングなど、住宅向けにもに幅広く使われていきます。

これは明らかにモダンスタイルの復活とともにカムバックしたものです。
巨匠たちのデザインがこの個性的な木目の楽しみ方を教えてくれています。
高価でもあり木目の調子がやや強めなので、広い面積には慎重になりますね。

これまでにも家具にはたくさん使われてきましたが、建具や造作、フローリングなどに使われるようになって改めて住まいへの進出振りが注目されました。

これも昔から使われていた銘木で、それほど多くはないですが、キッチンの扉の面材などに登場します。木目はあまり強くなく赤味の色調で、カバと見た目が似ていて、昔の人はカバのことをカバ桜と呼んで高級な桜材にあやかりました。



アジアンテイストのトレンドに乗って登場、これまでになかった濃色(黒ではなく)をインテリアにもたらしました。コクタンやローズウッドの様な縞模様はほとんどなく、でも木の質感はちゃんとあり、濃色ブームの火付け役といえそうです。

ウェンゲと同じくアフリカ材、はっきりした縞模様はかなりのインパクトです。キッチンのキャビネット扉に使われているのを見た時は驚きましたが、人気があるようで内装材などでも目にするようになりました。
伝統的な数奇屋に用いられるような粋で繊細な使い方ではなく、どちらかといえば健康志向やエコロジーの考え方から生まれたもので、
竹の持つ抗菌作用や早く成長するので資源が枯渇しない点などが注目され、集成材にして竹のフローリングとして使われています。
節の見える横積みと竹の厚みを重ねた縦積みとがありますが、どちらもイメージとしてはやはり「和」を感じさせます。

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