インテリア訪ねあるき

Vol.01 むく材のフローリングを訪ねて

田舎の家やお寺などでむく板の床を素足で踏んだ経験をお持ちの方なら、
あのさわやかで優しい足ざわりには忘れがたいものがあるでしょう。
普通のフローリングと違ってあまり身近に感じられないけれども、
可能ならばぜひ検討してみたいと考えておられる方は意外に多いかもしれません。
訪ねるシリーズの第1回は、むく材のフローリングを取り上げました。

イメージ01

自然の素材を使い、風土に合った住まいを考える建築家、山本晶三さんをおたずねしました

国産材を使った木造住宅を多く設計しておられます。
構造材はもちろんのこと床には杉などのむく材、しっくいの壁など、できるだけ自然素材、
それも国産材を多く使うことを考えておられます。
パッシブソーラーを組み入れるケースも多く、まさに丸ごと自然の家と言えるでしょう。

KS設計室山本晶三さん

★パッシブソーラーとは?
太陽や風などの自然エネルギーを建築に取り入れて生かす仕組み。例えば冬は暖かい屋根面の空気を床下の基礎にためて室内へ、夏は夜の放射冷却のひんやりした空気を室内に送る。自然の熱分布をそのまま利用した空調などが代表的。

杉は柔らかく空気を含んでいて温かみがあり、足ざわりはとにかく優しいそうです。
木の芯に近い部分は赤味がかり、ふちの皮に近い部分は白いという特徴があり、新しい時ほどツートンがはっきりし、経年変化で色は近寄ってくるということです。節は価格が安いものは多くなりますが、抜けてしまうことはありません。木目は二つと同じものはないし、吸放湿機能のため多少のすき間ができることもある、柔らかいから傷もできる、それを許せるかどうかは人それぞれでしょう。

TOPへ戻る ▲