着色という方法があります。
むく材に用いられる浸透系の塗料にはカラーバリエーションがあり、
色を選べます。
高いというイメージが先行していますが、集成材の構造材や合板を貼り合わせてつくった複合フローリングに比べてもそれほど高いものではありません。
むく材の塗装には浸透系の塗料を使います。
一般的な塗膜を形成する塗料ではなく、木に浸透し木の繊維と一体化するため、自然のままの通気性を維持し、撥水性や紫外線カット効果などで長く木を保護することができるもの。いずれも植物油や蜜蝋などから作られる自然塗料。
最初の塗装から半年目に1回、あとは1年ごとに塗るとよい状態をずっと維持することができます。
そんなにまじめに塗ってない人も多いけれども大丈夫です。
ただし全くの無塗装は日常生活には向きません。水分などがしみこんでシミになることがあります。
乾燥をしっかりした材であれば大丈夫だと考えています。
ただし、それぞれの方のすき間についての感じ方がちがうので、施工例を見て確認することが大切です。
鉄筋コンクリートでも、鉄骨プレハブでもむく材のフローリングは可能です。ただし、むく材の施工に慣れたところにお願いしてください。
住宅メーカーでも対応しているところがあるので、建てたメーカーで相談してみるとよいでしょう。
第1回、むく材のフローリング、いかがでしたでしょうか?
今回訪ねた山本さんの設計室には、光や風など自然のもつ良さを活かして住みたい、シックハウスなど安全性に疑問がある材料を使わない家をつくりたい方などがよく相談に来られるそうです。
また、健康住宅を考える女性建築士ネットワークNPO法人「もく(木)の会」では、国産むく材のサンプルや施工例が見られるとのことなので、興味のある方は一度覗いてみてはいかがでしょう。
さて次回は床材の続編をお届けする予定です。
(2011.05.11更新)