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土間のある家で暮らしたら…メリット、デメリットとおしゃれな間取り例もご紹介!

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室内で靴を履いたまま使用できる土間は、自由な空間づくりができるスペースとして近年人気が高まっています。そこで今回は、土間のある家のメリット・デメリットを解説します。土間を取り入れた間取りのアイデアやおしゃれな事例を、ぜひ参考にしてみてください。

土間ってどのようなスペース?

土間は、室内に設けられた土足で歩けるスペースです。昔の日本の家では、土を固めてつくられた土間や、その上に仕上げを施した三和土(たたき)がよく見られました。

そのため、土間のある家と聞くと昔ながらの平屋の住まいを想像する方も多いでしょう。都心では昭和の初め頃に土間のある家が減少していきましたが、近年土間の利便性の高さが見直され、再び注目を集めています。

最近では土間のある新築住宅や、リフォーム時に取り入れるケースが増えています。ここからは、土間のある家によく使われている床材の種類と特徴を解説していきます。

土間に使われる床材の種類と特徴

一口に土間といっても、床面の仕上げによって種類はさまざまです。代表的な床材は、コンクリートやモルタル、タイル、天然石などが挙げられます。

土間の床にどの素材を使用するかによって、空間の雰囲気や家の印象が決まります。この工程は大事な部分なので、土間のある家を検討している方は素材の特徴や違いについて理解しておきましょう。

コンクリート

セメント・水・砂・砂利を混ぜてつくられるコンクリートの土間は、クールで無機質な質感が魅力です。どのような雰囲気の家にも合わせやすく、スタイリッシュでおしゃれな空間を演出できます。

また、コンクリートは表面が滑らかで目地がないため掃除しやすく、水洗いもできます。さらに、モルタルよりも強度が高く、タイルや天然石よりも価格を抑えられる点が大きなメリットでしょう。

モルタル

モルタルは、セメント・水・砂を混ぜてつくられます。コンクリートと見た目が似ていますが、モルタルの方が粒子が細かいため表面がより滑らかです。

また、金ゴテを使用して仕上げると表面が平らでシンプルな印象に、玉砂利を混ぜると表面が凸凹した「洗い出し」と呼ばれる和の住宅に合う雰囲気に仕上がります。

コンクリートと同様に目地がないため掃除がしやすく、水洗いも可能です。しかし、ひび割れしやすいというデメリットも持ち合わせているので注意しましょう。

タイル

タイルは、色や柄、大きさのバリエーションが豊富に揃っています。天然石調や木目調、レンガ調など自然素材の風合いを持ったデザインもあるため、和風・洋風を問わず幅広いスタイルに対応できます。

例えば、無地と模様を組み合わせたり大きさの異なるタイルを組み合わせたりと、使い方次第でオリジナリティの高い表現も可能です。タイルは、コンクリートやモルタルには出せない雰囲気の土間をつくりたいときや、家の外壁・テラスのタイルなどと質感を合わせたいときに適しています。

タイルには、水に強い・傷付きにくい・掃除しやすいというメリットがありますが、固い物や重量のある物を落とすと割れやすいので気をつけましょう。

天然石

土間に使われる天然石の主な種類は、御影石や大理石が挙げられます。天然石は自然素材ならではの色合いや模様の出方に個体差があり、表面の加工方法によって表情が変わります。

天然石でデザインされた土間は高級感がありますが、素材自体はデリケートなため水や洗剤で掃除をするとシミになる場合も考えられます。そのため、土間を天然石張りにする際は、あらかじめメンテナンス方法を確認しておきましょう。

土間のある家6つのメリット

ここからは、土間のある家のメリットを6つ紹介していきます。土間のある家での暮らしは快適で使いやすく、魅力がたくさんあります。

家に土間を作る住宅のメリットを知りたい方や、今住んでいる家に土間があるけど使い方に迷っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.収納スペースとして便利に使える

玄関に広い土間をつくり、一角を収納スペースにすると利便性の高い空間になります。このように土間がある家は、キャンプのアウトドア用品や濡れたレインコートなど、屋外で使用したアイテムを直接玄関に収納できるため非常に便利です。

また、子どもが小さなうちは、玄関に遊び用具のアイテムが山積みになることも考えられます。そこで土間収納があると、砂がついたおもちゃを土間で払い落として簡単に収納できます。家の中が砂や埃で汚れる心配もなく、外出の際は必要な物をサッと収納から取り出せるため便利です。

最近では、門扉やフェンスがないオープン外構の家が増えています。しかし、このタイプは敷地内に人が侵入しやすいため、自転車やベビーカーの盗難が心配です。土間がある家の場合は、土間に収納することで盗難を防げて雨風で汚れる心配もありません。

さらに、土間のある家は、ゴミや段ボールなどキッチンに置きたくない物を一時的に置く場所としても使用可能です。ゴミから汚れが染み出しても土間であれば掃除しやすく、翌日のゴミ出しも手早くできます。

2.趣味を楽しむスペースとして活用できる

家に土間があると、さまざまな趣味を楽しむスペースとして活用できます。庭やガレージで作業するような感覚で、床が木くずや砂で汚れたりオイルが垂れたりしても気にする必要がありません。

土間のある家は、気兼ねなくDIYや自転車のメンテナンス、家庭菜園で使う道具の手入れなどができるのでおすすめです。また、雨の日には外でできないような作業も、土間があるといつでも好きなときにできるメリットもあります。

3.洗濯物や濡れた傘を広げて干せる

「家に室内干しのスペースがないため、雨の日の洗濯物が毎回大変…」という方も多いのではないでしょうか。土間のある家は、雨の日でも洗濯物を干せるのはもちろん、濡れた傘や裾から雫が垂れているレインコートをそのまま室内に持ち込んで乾かせるのです。

特に、梅雨の時期や天気の予測がたたない日、花粉が気になって外干しできない季節などに重宝するでしょう。

4.おしゃれな空間づくりができる

リビングやダイニングを土間にすると、家にいながらカフェのような雰囲気を味わえます。食べ物をこぼしても慌てる必要がないため、友達とのパーティーも安心して楽しめます。

また、床の素材や色彩にこだわる楽しみ方もあります。モルタルでスタイリッシュに、木目調で温かみのある雰囲気に、模様入りのタイルで個性的にと、自分好みの空間になると暮らしの楽しみがよりいっそう広がるでしょう。

5.子どもの遊び場やペットスペースとして活用できる

絵の具やクレヨンでのお絵描き、糊を使った工作など子どもの遊びは家が汚れやすいものです。このような場合でも、土間があると子どもも思う存分楽しめるでしょう。特に、子どもが小さなうちは目の行き届く場所で遊べるスペースがあるのは嬉しいポイントです。

また、土間のあるスペースはペットと一緒に暮らしている方にもおすすめです。土間の一角にペット用の洗い場を設けることで、散歩で汚れて家に帰ってもすぐに洗えて便利です。

6.床の汚れを気にせず使える

土間のある家は床が汚れた場合も楽に掃除ができ、水洗い可能な点は大きな魅力です。洋服や荷物に付いたゴミを土間で払い落としたり、屋外で使用したアイテムを持ち込んだりと、土間は細かいことを気にせずに使用できます。

土間のある家のデメリット

土間のある家は、リビングやダイニングでは味わえない便利さがあります。しかし、土間ならではのデメリットもあるのです。土間のある家を計画している方は、ここから紹介するデメリットと対策方法を確認して失敗のないように備えましょう。

冬は底冷えする

土間のある家のデメリットとしてよく挙げられるのが、冬の寒さです。床面が地面に近いため、冬場は冷気が上がり足元や空間が冷えます。夏は家の中でも涼しくなりますが、冬は底冷えして隣の部屋まで寒さが伝わるため、何かしらの対策をとる必要があるでしょう。
対策方法として、土間をリビングやダイニングの延長として使う場合は、床暖房や石油ストーブを設置しましょう。また、土間とリビング・ダイニングの空間を仕切る際は、二重窓にするとより効果的です。

湿気がこもりやすい

土間のある部分は、家の中でも湿気がこもりやすくなります。そのため、壁に調湿効果のあるクロスや漆喰・珪藻土の素材を使用するとよいでしょう。また、こまめに土間がある部屋の空気を入れ替えて、家の中の湿気を外へ逃がす工夫も大切です。

部屋に段差ができ、間取りによっては動線が分断される

土間がある部屋は、寝室や台所、リビングなどの生活空間よりも床の高さが一段低くなります。そのため、小さな子どもや高齢者が落ちて怪我をしやすく、使いにくいと感じる場合があります。必要に応じて、将来バリアフリーに対応したリフォームも検討しましょう。

また、土間では靴に履き替えるため、設置場所によっては部屋から部屋への移動がスムーズにできないことも考えられます。動線が分断されるため、土間のある家に住む際は間取りと生活動線を考えて適切な場所に設けることが大切です。

土間のある家、間取りのアイデア3選

土間を家のどこに配置するかによって、空間の使い方が変わってきます。ここでは、土間のある間取りアイデアを3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

リビングを土間にする

リビングやダイニングを土間にして屋外テラスと一続きにすると、屋内と屋外の境界がなくなり広い空間が生まれます。また、土間からテラスにすぐに出られるため、テラスで食事する際の配膳や片付けもスムーズに行えます。

天気のよい日はテラスと土間の両方を贅沢に使用し、広い空間で家族や友人とパーティーも楽しめますね。また、床の汚れを気にしなくていいため、石油ストーブを置く場所としても最適です。

玄関とガレージを土間でつなげる

玄関とガレージを土間でつなげると、買い物後の荷物やアウトドア用品などの積み込みが短い動線で楽に行えます。また、家の外を経由せずにガレージを使用できるため雨の日でも濡れません。車を使う頻度が高い方は、ぜひ取り入れたい間取りです。

玄関からキッチンまでをつなぐ通り土間をつくる

玄関からキッチンまで続く、通り土間のある家は、空間に奥行きや広がりが生まれます。開放的で空気が循環しやすくなるメリットもあるのでおすすめです。

また、家に通り土間があると、買い物で持ち帰った重い食料品を靴のままキッチンやパントリーまで持ち運べます。さらに、自転車で買い出しをした際は、自転車ごと荷物をキッチンまで運び入れることも可能です。

床に排水溝を設けると料理中の水や油はねもデッキブラシで掃除でき、丸ごと水で洗い流せます。アウトドアのように、家にいながらいつでも気兼ねなく調理できるのは便利なポイントです。

おしゃれな土間のある家の間取り実例

【実例1】家族や友人と楽しく集える土間のある家

Photo by https://www.abc-housing.co.jp/kinki/catalog/housing/shin_izumisano/siz05.html

こちらは、玄関に広々とした土間スペースをつくった住宅の実例です。来客時には、お客様を家の中へ通さずに靴のまま土間でくつろいでもらうことも可能です。

このように、家の顔となる玄関に第二のリビングとして使用できる土間があると、家の印象がアップして豊かな印象を与えてくれます。土間があることで、家族や友人たちと楽しい時間を過ごせそうですね。

【実例2】パーティクルボードの壁がおしゃれな土間のある家

Photo by https://www.abc-housing.co.jp/syuto/catalog/housing/odawara/oda13.html

こちらは、縦に抜けるような開放感が心地よい実例です。LDKと和室の2部屋から土間にアクセスでき、使い勝手のよい間取りとなっています。

さらに、壁材に用いた木材の欠片がサーフボードや自転車とマッチして、住み手のこだわりが感じられる素敵な家に仕上がっています。土間がある部屋を自分好みのスペースとして活用している、素晴らしい事例です。

【実例3】玄関から続く廊下を土間でおしゃれに演出した家

Photo by https://www.abc-housing.co.jp/syuto/catalog/housing/tachikawa/tac04.html

落ち着きのある石張り調の土間を、玄関から和室、リビング・ダイニングまで通した家の実例です。玄関のわきにはクロークを設け、リビング・ダイニング側からも使えるようにしています。このように、しっとりとした風情の和モダンな空間も土間であれば魅力的に演出できます。

土間がある家の暮らしは毎日の生活がより豊かになる

家に土間があると、ライフスタイルに合わせて多目的に使用できて生活にゆとりを感じられます。土間は、使い方やアイデア次第で暮らしの幅をさらに広げてくれるのです。今回紹介したメリット・デメリットを参考に、自分らしい豊かな毎日をぜひ土間のある家で実現してみましょう。

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