自然災害に強い住まいづくりのために、住宅メーカーではどんなことをしているの?
そんな疑問にお答えします!
国内で建てられる家の強さのガイドラインとなる建築基準法は、過去の大震災を教訓として見直し、強化されてきました。住宅メーカーもまた、独自に被害やメカニズムを分析し、耐震から制震、免震へ。耐火性や耐久性の向上と、より強く安全な住まいづくりの技術を産み出しています。
住まいの価値を示す住宅性能表示制度には、耐震・耐火性能はもちろんのこと、省エネルギー性やバリアフリーなど、快適な暮らしのために必要なさまざまな分野が設けられています。住宅メーカーでは、そういった評価基準をクリアするため、厳しい品質試験が日夜行われています。
引き渡された新しい家は、品質が保証され、万一の瑕疵(欠陥)に対応する制度である瑕疵担保保証が義務づけられています。住宅メーカーでは、企業存続やその誇りにかけて、独自の長期保証やメンテナンス制度を設定。永きに渡って、安心安全な家を提供する努力を続けています。
長く住み続ける家こそ、安心して暮らしてほしいという想いから、アフターサービスの充実にも力を入れている住宅メーカーが多いのも特徴のひとつ。完成後すぐより、10年、20年と時間が経つ方が、気になる部分は増えるだけに、いつでもフォローを受けられることが安心につながります。
災害に強い構造や性能はもちろん、間取りやインテリアの面からも、防災に備えられる住まいづくりを考えたいもの。家を建てる時に、取り入れられるアイデアをご紹介します。
家のさまざまな場所に収納スペースがあれば、備蓄用の水や食料、グッズなどが収納可能。パントリーには水や食料を、階段下収納には避難グッズやランタンなどを収納しておくと便利です。
備え付けの食器棚やクローゼットなら、地震で家具が倒れる危険もなく安全です。中身が飛び出さないように、扉に耐震ラッチなどがついたものにするとより安心です。
災害時でも窓自体が破損しにくい、耐震性に優れた構造なのかを確認しておきましょう。防犯ガラスなどを採用しておくと、ガラスが割れた場合でも飛散しにくいので安心です。
動きやすく、家事動線について考えられた間取りなら、災害時に玄関や掃き出し窓などから避難する場合もスムーズに。収納をしっかり取っておけば室内をすっきりと片付けておきやすくなります。