神社の屋根といえば茅(かや)などで仕上げられていますが、瓦が用いられることはあまりないそうです。 ちなみに昨年、60年に一度の遷宮で話題になった出雲大社の屋根は、檜(ひのき)の樹皮が用いられています。
かたやお寺はというと、ほとんどが瓦屋根となっていますね。これは、瓦が仏教とともに伝えられたため、長い間にわたって瓦の技術がお寺だけのものだったという事情があるからなのです。そんなこともあってか、神社では瓦屋根がさほど作られなかったとか。
瓦屋根のいちばんのメリットといえば、耐久性と通風性の良さにあります。しかも、1枚ごとに取り替えがきくのでメンテナンスにも手間がかかりません。
また、もともとが土でできているため、割れてしまった瓦も最後は土に還すことができる、いまどきなエコ素材といえますね。屋根材は住まいの印象を決める大切なアイテムですから、しっかりと考えたいものです。
現在は日本瓦だけでなく洋瓦も加わり、色もデザインも多彩に揃っているため、住まいのイメージに合わせて自由に選ぶことができます。