温故知新の住まい術

日本に古くから伝わり、現代の家づくりにも活かされる
住まいの知恵や工夫をご紹介します。

天然素材で、カラダにもいい壁材。

懐かしくて、新しい味わい。

古くからの建物の壁といえば「漆喰(しっくい)」が挙げられますね。城下町の白壁や旧家の蔵などでよく見かける、いい感じに塗られたあの壁です。

漆喰とは、消石灰に砂やワラなどに混ぜて水で練ったものをいいます。塗った表面はなめらかで、ヒビが入りにくいのが特長。なんともいえない落ち着いた味わいがありますね。

人工的な壁材に押され気味でしたが、最近ではシンプルな仕上がりにお洒落なイメージを持つ人が増えてきたこともあって、カフェやショップなどでも見かけるようになりました。

その実力はエアコン顔負け?

昔から漆喰は「湿気を食う」ともいわれるほど、優れた調湿機能をもつことが知られてきました。

室内の湿度が高いときには吸い取り、逆に乾燥気味のときには吐き出すという、住まいの湿度を適度に保ってくれる働きがあるのです。おまけに、空気中の有害物質も吸収してくれる性質もあるというから、最新のエアコンも顔負けですね。

高気密・高断熱の住まいづくりを追い求めた結果、室内に化学物質がこもって引き起こされるシックハウス症候群など、健康への関心が高まってきたことなどから、注目を集めています。

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