住まいにまつわる雑学イロイロ 知っていると楽しい! 住まいの学校コラム vol.2

教えて!おうちの豆知識シリーズ

歴史でみる"住まい"の進歩と"暮らし"の変化

「昔の人は、どんな家で、どんな風に暮らしていたんだろう?」
「畳や和室はいつごろ登場したの?」「洋風の家が出現したのはいつくらい?」
いま私たちが住んでいる"家"が、どうやってこのスタイルになったのか、
歴史を紐解くことでわかる、"住まい"と"暮らし"の進歩と変化についてご紹介!

  • 1 縄文・弥生時代
  • 2 弥生時代
  • 3 平安時代
  • 4 室町時代
  • 5 江戸時代
  • 6 明治
  • 7 明治~昭和(戦前)
  • 8 昭和(戦後)
  • 9 平成
  • 10 令和以降

*時代の年代や区別、住まいと暮らしの変遷などには、
地域差があり、諸説があります。

縄文・弥生時代 紀元前14000年~3世紀ごろ

1 日本の家のはじまり

夏涼しく、冬暖かい庶民の家『たて穴住居』

もともとは洞窟で生活し、狩りを行っていた日本人が、縄文時代の後半からムラをつくり、稲作をはじめ、田畑のそばに定住するように。そのころ住んでいたのが、地面に穴を掘り、柱で枠をつくり屋根をかけた、半地下式の「たて穴住居」と呼ばれる住まい。暖炉や調理など、火が使われた跡もあり、時代が移るにつれて、太い4本の柱を利用した、居間と寝室が分かれた間取りなども登場。

弥生時代 紀元前4世紀~3世紀ごろ

2 身分の違いで住居が違う時代に

上流階級だけが住むことを許された『高床住居』

弥生時代以降、稲作がはじまると、米の生産量の違いなどから貧富の差や力の差が生まれ、人やムラの間で競い合うように。さらに呪術や力などで民衆を統括する上流階級が生まれ、住む場所も庶民とは別の「高床住居」が登場。床面が地面から離れ、はしごや階段などを使って出入りし、収穫した作物などを収納するだけでなく、住居としても用いられていた。

平安時代 794年~1185年ごろ

3 貴族の住まいとしてさらに進化

壁も仕切りもないフレキシブルな『寝殿造り』

平安時代になると、平安京に住む上級貴族の間では、開放的な寝殿造りといわれる豪華な住まいに暮らすように。現存している寝殿造りの有名な建物といえば京都御所で、内部は基本的に広い板の間で、目的に合わせて仕切って使用。また、都に暮らす庶民の家はたて穴住居から、掘立柱ほったてばしらの平地住居に変わり、内部は家事や仕事をする土間と板の間に分かれていた。

室町時代 1336年〜1573年ごろ

4 和室の原型となる住宅が登場

禅宗の精神を取り入れた武士の住宅『書院造り』

将軍や武士などによる政治が始まった室町時代以降、武士と貴族の暮らしの両方を取り入れた「書院造り」という新しい様式が誕生。禅宗の寺で書物を読むために縁側につくった小部屋を「書院」といい、その様式を武士の住まいに導入。障子や床の間、畳、板製の引き戸などでで仕切り、それぞれが独立した部屋として使うなど、現代の日本間の原型となった。

江戸時代 1603年〜1868年ごろ

5 都市部に集合住宅が密集

町人や農民など庶民のための住まい『町家・農家』

江戸時代になると人口が増加。商人や職人など、町人の約7割は、表通りに店、その裏側に住まいがある、板葺きの屋根と薄い板壁のみで遮られた棟割むねわり長屋と呼ばれる長屋で暮らすように。さらに身分の低い行商人や土木工事などの労働者も、安い家賃で長屋を間借りし、密集して暮らしていた。農村地帯ではカヤ葺き屋根と土壁からできた家が多かったが、気候や仕事内容に合わせてさまざまなバリエーションが。

明治 1868年〜1912年

6 和洋併設の洋風様式が伝来

来客をもてなす場としての和洋併設住宅

鎖国が終了し、欧米の文化が導入されると、恵まれた階級の人たちによって、材料や建具などを輸入し、洋館が建てられるように。この洋館では、社会的な地位の高さを表すとともに、来客をもてなすときに使用され、生活は隣の和風の住まいが使用されていた。長崎、神戸、横浜、函館などには、多くの外国人が住んでいたため、洋館が多く建築され、小さな異人館街ができた。

明治〜昭和(戦前まで)1868年〜1945年

7 戦前までの一般的な住宅

瓦屋根と和室のある住まいがベーシックに『木造住宅』

都市の中流家庭の住まいの中心は、基本的に瓦の屋根と縁側のある和室を主とした木造住宅に。部屋と部屋の間はふすまで仕切られていることが多く、個室としても、大部屋としても利用が可能。これまでの住まいに必ずあった土間がなくなり、板の間の台所が増加した。震災をきっかけに生まれた、3〜4階建てのコンクリート造の公共住宅は大変人気で、入居希望者が殺到したとの記録も。

昭和(戦後)1946年〜1989年

8 住宅メーカーや高層住宅が登場

安心品質で工業化&規格化された『近代化住宅』

戦後、各地ではバラックなどの粗末な仮設住宅が立ち並んでいたが、その後の高度経済成長による復興により、住まいが急速に近代化。都心の人口はますます増加し、住宅不足を緩和するために巨大なニュータウンが各地に造成され、鉄筋コンクリートの団地や高層のマンションが登場して人気に。さらに、住宅メーカーによる、工業化された安心品質の庭付き一戸建てが憧れの対象に。

平成 1989年〜2019年

9 自給自足で快適な省エネ住宅

エネルギー収支ゼロで快適に暮らせる『省エネ住宅(ZEH:ゼッチ)』

地球の温暖化を緩和するため、省エネを目標とした、人と環境にやさしい「省エネ住宅」が登場。さらに、太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用することによる「創エネ」、高断熱・高気密など住宅性能の向上による「省エネ」によって、年間のエネルギー収支がゼロになる住まい=「ZEH」も誕生。政府でも省エネ基準を義務化し、普及させようとする動きが。居住時の快適さはもちろん、災害時にも強い住宅は、ローン金利や行政による補助など、購入時の優遇も。

令和以降 2019年〜

10 AIとつながる豊かな住まいへ向かって

声や操作で家中を快適コントロール『IoT住宅』

「IoT」とは、Internet of Thingsの略。現代の住まいに欠かせない、空調や照明、冷蔵庫、インターホン、シャッターなど、住宅設備に通信機能を搭載し、自動認識や制御、遠隔操作を行うことで快適に暮らせる住宅のこと。令和という新しい時代にふさわしく、これからさらに飛躍するであろうAIとつながることで、より快適な生活空間へと進化すると予想される。

たて穴住居から始まった日本の"家"は、床や畳のある"家"、イスやテーブルを使った和洋折衷の"家"、そして省エネ&通信機能を搭載した"家"へ、快適に暮らせるように、それぞれの時代を経て進化。今後もよりよい暮らしをサポートしてくれる"新しい家"の登場が楽しみですね。

ABCハウジングには、快適に暮らせる工夫やマネしたくなるライフスタイルなど、最新の提案がぎっしりつまった住宅メーカーのモデルホームが勢揃い。ぜひ、お近くの会場でご覧ください。

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