辞書で調べると、「家(か)」という言葉は、名詞に付く[接尾]で、その意味は、1.そのことに従事している人であることを表す。2.そうした性向の強い人、また、そういう状態にいる人であることを表す。とあります。 「マンガ家」も「政治家」も、それぞれの職業に従事している人を指して、「家」がついているとのこと。同じ漢字を使っても、「家(いえ)」と発音するときの、人の住むための建物や家庭・所帯とは、意味合いが違うようですね。
「大黒柱」とは日本の伝統的な木造建築で、家を支える役割を持つ構造上重要な柱のこと。その柱の近くに、一家の富を司る大黒天を祀っていたことから「大黒柱」と呼ばれるようになったといわれています。最近の建築技術では、大黒柱が必ずしも必要でなくなっていることもあり、建築構造的な意味よりも、“ある集団の中心となり、それを支える働きをしている人”=“一家の主人”を指す言葉として使われることのほうが多くなりました。
「五右衛門風呂」とは、かまどの上に鉄釜を置き、下から火を焚いて直接沸かす風呂のこと。直接入ると底が熱いため、浮いている底板を踏み沈めて入浴します。「五右衛門」の由来は、安土桃山時代の終わりごろに、豊臣秀吉の命によって捕らえられた大泥棒 石川五右衛門が、京都三条河原で釜ゆでの刑に処せられたという有名な俗説から、名付けられた とされています。